「音楽」×「店舗」
世界に音楽を届ける
最前線で働く

S.J
2005年 中途入社
TOWER RECORDS 渋谷店 エキスパートスタッフ

好きなアーティスト&コンテンツ
ソウル、ジャズ、ヒップホップ全般

「音楽が好き」という気持ちだけで飛び込んだ

タワーレコードを選んだ理由とは?

就職活動を始めるとき、まずは「自分の強みは何だろう」と、自己分析をすると思います。私の場合、唯一胸を張って言えそうなことが「とにかく音楽が好き」ということだったんです。そこで音楽に関わる仕事を探すことに決めたのですが、真っ先に頭に浮かんだのがタワーレコードでした。学生時代の愛読書はタワーレコードのフリーマガジンbounce(バウンス)で、暇があれば店頭で試聴していました。「NO MUSIC, NO LIFE.」というメッセージと強力なブランド力にも魅せられ、 “タワーレコードに並ぶ音楽は間違いない”というくらい、音楽好きなら誰もが憧れる場所。すぐに履歴書を書いて応募したのを覚えています。入社した2005年当時はCD全盛期で売り場は活気にあふれ、音楽に詳しい先輩たちの知識量や熱量に圧倒される毎日でした。今や渋谷店は、世界中から音楽好きなお客様が訪れる特別な場所です。そんな渋谷店で働けることを誇りに思います。

渋谷から世界へ、音楽を発信する

現在の仕事内容を教えてください。

タワーレコード渋谷店の洋楽フロアの責任者として、商品の仕入れや売場管理を中心に担当しています。特に渋谷店は規模が大きいので、スタッフ管理やシフト調整が重要な要素になります。また、バイヤーとして、音楽レーベルやアーティストとの交渉も日常的に行っています。渋谷店限定の商品やイベントを企画することもあり、好きなアーティストであるNujabes(ヌジャベス)の特集や限定グッズ販売の企画は、印象深い取り組みとして記憶に残っています。最近では、海外からのお客様が増えたことで、英語でPOPを作成するなど、売場を海外目線で工夫することも欠かせません。そうは言っても、英語のPOPは翻訳ツールを使いますので安心してください。渋谷店はタワーレコードの中でも音楽の発信地。ここから世界に音楽を届ける責任感のようなものを感じています。

最前線の苦労と、世界に発信する喜び

仕事のきびしさ、やりがいについて教えてください。

勤務する渋谷店は常に人であふれ、音楽の発信地であり、流行の最前線です。渋谷店で展開したアジア音楽の特集がSNSで話題になり、海外からの問い合わせが殺到したときは、発信地としての力を改めて感じました。だからこそ、流行や情報の更新スピードに置いていかれないよう、日々、アンテナを張りめぐらせる必要があります。大変ですが、自分がセレクトした音楽が世界中のお客様に届いたときの喜びが、その苦労を吹き飛ばしてくれます。日本のジャズやシティポップが海外でブームになっていますが、その一端を担えていると自負していますし、この仕事の価値を強く実感しますね。他にも、Billie EilishやBeyoncéといった世界的アーティストが渋谷店を訪れていますが、アーティスト側から「日本のタワーレコードで何かやりたい」と打診を受けることも珍しくありません。タワーレコードが世界の音楽シーンに与える影響力を肌で感じています。

ライブやフェスに送り出してくれる仲間たち

働く環境や制度、雰囲気について教えてください。

職場の人間関係はとてもフランクで、堅苦しい感じはありません。音楽という共通の話題があるので、年齢の壁なども感じることもありません。私もアルバイトの若いスタッフと一緒にライブに行くことがありますからね。休暇制度も柔軟で、フェスやライブのために有給休暇や午後半休を取ることも可能です。音楽を理由にした休暇申請でも、上司や仲間たちが気持ちよく「行ってこい!」と送り出してくれるのは、タワーレコードらしいなと思います。フジロックの時期は、スタッフ同士で「今年は誰が行く?」と相談しながらシフトを調整する場面もあります。こうした雰囲気があるから、音楽好きな人たちが長く働いているんだと思います。それから私は、休日もレコードショップ巡りをするほど、音楽が生活の一部になっているので、社販制度は嬉しい制度の一つです。音楽を軸にしたライフスタイルを実現できる職場です。もちろん、音楽に関することだけでなく、育休を取って戻ってくるスタッフもいるなど、働きやすさは抜群です。

世界から音楽をなくさないための場所

あなたにとって「タワーレコード」とは?

タワーレコードは、誰でも音楽に出会うことができる「入り口」であり、世界中の音楽文化をつなぐ場所です。店舗の売場というリアルな場所で、音楽が好きなお客様と直接触れ合うことができるのは大きな価値があると感じています。というのも、アーティストやレーベルにとって、私たちが吸い上げたお客様の声はとても重要で、私たち売場からの提案が次の作品につながることもあるからです。実際に「このCDを再販してほしい」というお客様の熱烈な声をレーベルに届けて再発売が決まるなど、様々な事例があります。また、目当ての音楽を検索するのではなく、偶然の出会いも含む「探索」する楽しさを提供し続けるためには、タワーレコードのような場所は欠かせません。特に渋谷店は、世界中の音楽ファンが訪れる観光地のような場所。黄色いロゴを見て「懐かしい!」と笑顔になる海外のお客様がたくさんいます。世界中の音楽ファンのためにも無くしちゃいけない場所だと思います。

「音楽が好き」という気持ちだけあれば大丈夫

メッセージをお願いします!

タワーレコードは世界中から人が集まる特別な場所と言いましたが、「自分にできるかな」「専門知識が必要そう」と不安に思う必要はありません。私もそうでしたが、“音楽が好き”“音楽に興味ある”という気持ちだけあれば十分です。新人を育てる環境がありますし、働きながら知識は自然と身についていきます。現在のスタッフの中には、「CDを買ったことがない」「流行ってる音楽だけ聴いている」という方もたくさんいますが、みんな活躍しています。新しい音楽に出会えるワクワクを楽しみながら、一歩を踏み出してください。後悔はさせません!タワーレコードは、あなたの音楽愛を存分に発揮できる場所です。